インドネシア語で時間を読む方法を学びたいですか?
また、インドネシア特有の「ゴムの時間」という概念について興味がありますか?
この記事では、インドネシア語の時間の言い方や、その文化背景である「ゴムの時間」について詳しく
説明します。
インドネシア語での時間の言い方
まずは、インドネシア語で時間を表す基本的な単語を覚えましょう。
- Jam(ジャム): ~時
- Menit(ミニット): ~分
- Detik(デティック): ~秒
これらを使って、例えば「7時20分35秒」は次のように表現できます。
Jam 7, 20 menit, 35 detik
続いて、時間帯を示す言葉を紹介します。
- Pagi(パギ): 朝
- Siang(シアン): 昼
- Sore(ソレ): 夕方
- Malam(マラム): 夜
これらを組み合わせることで、例えば「朝の6時」は
Jam 6 pagi
となります。
時間を強調する表現
ちょうどの時間を強調したいときには「Tepat」という単語を使います。
例えば、「午前6時ちょうど」は次のように言います。
Tepat jam 6 pagi
または
Jam 6 tepat
どちらの順序でも正しいです。
~時過ぎを表す表現
インドネシア語で「~時過ぎ」を表すには「lewat」または「lebih」を使います。
例えば、「6時10分過ぎ」は
Jam 6 lewat(lebih) 10 menit
と言います。
また、15分過ぎを表すには「seperempat(4分の1)」を使うことができ、「6時15分過ぎ」は
Jam 6 lewat seperempat
とも表現できます。
半と~分前の表現
インドネシア語で「半」を表すには「setengah」を使い、「6時半」は
Jam setengah 7
となります。ここで注意したいのは、「7時の半分」つまり次の時間に対する半分として表現される点です。
例えば、「7時半」は
Jam setengah 8
となります。
さらに、「~分前」を表すには「kurang」を使います。
例えば、「7時15分前(6時45分)」は
Jam 7 kurang 15 menit
または
Jam 6 lewat 45 menit
と表現することができます。
時間を聞く表現
時間を尋ねるときは、次のように言います。
Jam berapa?
この「berapa」は「いくら」という意味もあり、数字に関連する疑問文でよく使われる表現です。たとえば、
Sekarang jam berapa? → 今何時ですか?
Rapatnya dimulai jam berapa? → 会議は何時に始まりますか?
Dari rumah pergi jam berapa? → 家から何時に出ましたか?
Berapa lama rapatnya? → 会議は何時間ですか?
など、さまざまな場面で使うことができます。
インドネシア語の時間の言い方
インドネシア語の時間の言い方をまとめると、以下のようになります。
- Jam 6 pagi → 午前6時
- Jam 6 tepat → 6時ちょうど
- Jam 6 lewat 10 menit → 6時10分
- Jam 6 lewat 15 menit → 6時15分
- Jam 6 lewat seperempat → 6時15分
- Jam 6 lewat 20 menit → 6時20分
- Jam 6 lewat 30 menit → 6時30分
- Jam setengah 7 → 6時半
- Jam 6 lewat 45 menit → 6時45分
- Jam 7 kurang seperempat → 7時15分前
- Jam 7 kurang 15 menit → 7時15分前
- Jam 6 lewat 50 menit → 6時50分
- Jam 7 kurang 10 menit → 7時10分前
これだけのフレーズを覚えておけば、インドネシア語で時間について話すのは簡単です。
「ゴムの時間」とは?
さて、インドネシアに来たら「インドネシアの時間はゴムの時間だから……」という言葉を耳にすることがあるでしょう。
この「ゴムの時間(jam karet)」という言葉は、インドネシアの時間感覚を表現しています。
Jam → 時間
Karet → ゴム
つまり、「時間がゴムのように伸び縮みする」という意味です。
インドネシア人は、時間に対して柔軟であり、30分くらい遅れるのが普通だと考える人が多いのです。
「ゴムの時間」の背景
インドネシアで「ゴムの時間」が一般的な背景には、いくつかの要因があります。
1. 世界一の渋滞
インドネシア、とりわけジャカルタの交通渋滞は有名です。
世界一渋滞がひどい都市とされるジャカルタでは、予定通りに到着するのが難しいことが多々あります。
したがって、渋滞で遅刻するのはよくあることです。
これを理由に遅れると、「仕方ないね……」と相手も納得せざるを得ない状況が生まれます。
2. 温暖な気候
インドネシアは一年中暖かい気候で、トロピカルな環境が人々の性格や時間感覚に影響を与えています。
温暖な気候では、仕事や日常の活動に対してもどこかのんびりした姿勢が見られます。
寒い国とは異なり、厳しい準備が必要ないため、時間に対してもルーズになりがちです。
3. 習慣化された常識
こうした要因が重なり、インドネシアでは「ゴムの時間」が習慣として根付いています。
インドネシア人同士の待ち合わせでも、互いに30分程度の遅れを予測して行動することが多いです。
そのため、約束の時間の30分後に集合するのが普通とされています。
インドネシアでの約束には、この「ゴムの時間」を考慮して行動するのが賢明です。
たとえば、待ち合わせの時間を30分早めに設定するなど、相手の遅刻を見越して行動するとよいでしょう。
まとめ
インドネシア語の時間の言い方を学び、さらに「ゴムの時間」という文化的背景を理解することで、インドネシアでのコミュニケーションがよりスムーズになります。
時間に関する感覚の違いを理解し、柔軟に対応することで、インドネシアでの生活やビジネスも一層楽しめることでしょう。
このように、インドネシア語の時間の言い方をマスターし、現地の時間感覚に慣れることで、インドネシアでの生活やコミュニケーションが一層楽しいものになります。
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