インドネシア女性と日本人の国際結婚の手続きと注意点を解説!結婚式の服装や指輪は?

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個人的な話で恐縮ですが、私はジャカルタに来て10年目の今年、ムスリムであるインドネシア人女性と結婚することになりました。

今はイスラム教への改宗手続きを進めながら、国際結婚に向けた準備を進めているところです。

この記事をご覧いただいている方の中には、イスラム教徒との国際結婚や、改宗に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、私自身の経験を基に、イスラム教徒と日本人の国際結婚の手続きや改宗の方法、さらにインドネシアのムスリム女性の結婚式に関する服装や結婚指輪、結婚観についてお話ししたいと思います。

インドネシア女性との国際結婚に必要な手続きと注意点

インドネシアでの国際結婚の手続きは、かなり複雑で時間がかかることが多いです。

日本では市役所で婚姻届を提出するだけで結婚が成立しますが、インドネシアでは宗教事務所(KUA: Kantor Urusan Agama)での手続きが必要になります。

結婚式を行う場所にあるKUAが管轄となり、必要書類や手続きの進め方はKUAごとに異なるため、混乱することもしばしばです。

特に、国際結婚が珍しい地域のKUAでは、手続きが流動的で、確立されたマニュアルがないこともあります。

そのため、結婚準備は慎重に進める必要があります。

以下は、インドネシアでの結婚手続きに必要な書類の一例です。

  • N1~N4: 相手のインドネシア人が住んでいる役所が発行する書類
  • 証明写真
  • 婚約者2名の住民カード(KTP)と家族カード(日本人の場合はパスポートのコピーで代用可)
  • それぞれの両親の住民カード(KTP)(日本人の場合はパスポートのコピーで代用可)
  • 証人の住民カード(インドネシアの結婚式では、婚約者それぞれが証人を用意する必要があります)
  • 入信証明書(日本人の場合)
  • 申請料(KUAによって異なります)

また、結婚手続きが受理されるのは結婚式の1か月前からで、時間的な余裕はあまりありません。

日本から来賓を招待する場合、KUAの都合で急に式を延期しなければならなくなると困るので、早めに準備を進めることが重要です。

さらに、日本で発行される婚姻要件具備証明書も必要になります。

これは、Buku Nikahの発行後、日本で婚姻届けを提出する際に必要となる書類です。

インドネシアでの結婚手続きを進める際には、インドネシアの寛大さに助けられることもありますが、それでも準備と手続きには慎重さが求められます。

国際結婚で改宗する際の方法と儀式

ムスリム女性との結婚には、改宗が必要となります。

インドネシアでは、イスラム教に改宗するために必要な書類の一つとして、入信証明書が求められます。

この証明書は、どのモスクでも取得可能ですが、日本人だけで手続きを進めるのは難しいこともあります。

そのため、インドネシア人のパートナーや友人に手伝ってもらうことをお勧めします。

改宗の際には、特に大きな儀式はありません。

イスラム教の五つの義務の一つである信仰告白を行うことで、正式にムスリムとして認められます。

信仰告白の文言は以下の通りです:

「アシュハド アッラーイラーハ イッラッラー ワ アシュハド アンナ ムハンマダン ラスールッロー」(アッラーのほかに神はない、ムハンマドはアッラーの使徒である)

この信仰告白をモスクでイマム(イスラム教の指導者)と二人の証人の前で行うことで、入信証明書を取得できます。

日々の礼拝でも唱えるこの言葉は、比較的簡単に覚えられるでしょう。

インドネシアのムスリム女性の結婚観

イスラム教では、結婚して子供を持つことが善しとされています。

インドネシアのムスリム女性は、結婚に対して非常に真剣で、結婚は人生の重要な一部と考えられています。

そのため、30歳を過ぎて独身であると、家族や親戚が心配し、結婚相手を探すことに奔走します。

インドネシアのムスリム女性にとって、結婚は神の加護を受け、家族を築くことが大切な要素です。

一般的に、彼女たちが結婚相手に求めるのは、生涯のイマームとしての役割を果たし、家族を正しい道に導く強いリーダーシップを持った男性です。

具体的には、以下の条件が求められます:

  • 妻子の前で祈り、正しい道に導く
  • 家族をリードし続ける強い意志
  • 家族に衣食住を提供する経済的な力

日本人女性の理想とするタイプとは異なるかもしれませんが、インドネシアのムスリム女性は、このような男性を理想的な結婚相手と考えています。

インドネシアのムスリム結婚式:服装と結婚指輪

インドネシアのムスリム結婚式は、一言で言うと「派手婚」です。

インドネシアの女性にとって、結婚式は人生最大のイベントであり、ここぞとばかりにお金をかけて豪華な結婚式を挙げます。

一般的な家庭でも、結婚式にかかる費用は100ジュタルピア(約80万円)以上が相場です。

これはインドネシア人労働者の年収の倍にあたる金額であり、結婚資金は基本的に夫が負担することになります。

結婚式では、広い会場を借りて豪華な食事を振る舞い、多くの招待客をもてなすことがステータスとされています。

招待客の数は少なくとも100人以上で、豪華な立食パーティーが朝から夕方まで続きます。

結婚指輪も重要な要素で、インドネシアでは新郎から新婦への贈り物として金の指輪やネックレスが贈られますが、夫の指輪には金を使わないのが一般的です。

インドネシアの結婚式の服装

インドネシアのムスリム結婚式では、新郎新婦が民族衣装を着用することが多いです。

中部ジャワなどでは、ジャワの伝統衣装を着ることが一般的で、結婚式のために揃えるお揃いの衣装もステータスの一部とされています。

日本から参加する場合は、インドネシアの公式の正装であるバティックを着るのが一般的です。

結婚式は、朝早くからモスクか結婚式場にイマムを招き、婚姻証明書の発行や贈り物の引き渡しを行い、その後、招待客が自由に訪れては新郎新婦と写真撮影を行い、お土産を受け取って帰るという流れで進行します。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、イスラム教徒と日本人の国際結婚の手続きや改宗の方法、インドネシアのムスリム女性の結婚式に関する服装や結婚指輪、結婚観についてご紹介しました。

インドネシアでの国際結婚は手続きが複雑ですが、パートナーとの絆を深める素晴らしい経験でもあります。

この記事が、これから国際結婚を考えている方々にとって参考になれば幸いです。

それでは、またお会いしましょう。

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shabushi

インドネシア在住の夫婦がバリ島、ジャカルタなどインドネシアを中心に旅情報や海外移住についてのコンテンツを発信しています。

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