インドネシア語を学習していると、その進捗を試すために何かしらのテストを受けたくなることがあると思います。
そんな時に役立つのが「インドネシア語検定試験」です。
しかし、この試験はまだあまり知られておらず、インドネシア語を勉強し始めてからその存在に気づく人が多いです。
今回はインドネシア語検定試験の申込方法や種別、そして各級のレベルと難易度について見ていきましょう!
インドネシア語検定試験とは?
インドネシア語検定試験の正式名称は「インドネシア語技能検定試験」です。
インドネシア語では「Ujian kemampuan berbahasa Indonesia」といいます。
この試験は日本インドネシア語検定協会が運営している唯一のインドネシア語検定試験であり、日本国内外で実施されています。
インドネシア語検定の受験日
インドネシア語検定は年に2回、1月と7月に開催されます。
具体的なスケジュールは、例えば2019年の場合、7月の試験は4月から5月にかけて出願が行われ、1月の試験は前年度の10月から11月にかけて願書が受け付けられました。
試験時間は級ごとに異なり、詳細な時間は受験の際に確認する必要があります。
インドネシア語検定の試験会場
日本国内では東京(池袋)、大阪(梅田)、名古屋、福岡の4か所で試験が実施され、インドネシアではジャカルタとバリ島の2か所で受験することができます。
インドネシア語検定は1992年に始まった比較的新しい検定試験であり、これまでの受験者数は約3万5千人と少なく、一般的な知名度は低いです。
しかし、インドネシア語学習者にとっては自身の語学力を証明する貴重な機会となります。
インドネシア語検定のレベルと難易度
インドネシア語検定はE級から特A級までの6段階に分かれており、E級が最も簡単で、特A級が最も難しい試験です。
各級には筆記試験とリスニングテストがあり、B級以上では面接試験も加わります。
- E級(初心者向け)
E級は簡単な日常会話ができるレベルです。基本的な文法を理解し、辞書を引いて短い文章を書ける能力が求められます。インドネシア語が少し話せれば、半年から1年程度の学習で合格が見込めます。試験時間は筆記40分、リスニング10分、検定料は3,000円です。 - D級(初級)
D級では、買い物や道案内などの日常会話を使いこなし、基本の接頭辞や接尾辞を理解していることが必要です。簡単な物語やメールを読むことも求められます。D級の試験時間は筆記60分、リスニング15分、検定料は4,000円です。 - C級(中級)
C級は日常生活で必要なインドネシア語を理解し、使用できるレベルです。新聞のコラムを読んだり、自分の意見を伝えたり、場面に合わせたインドネシア語を使い分ける能力が求められます。このレベルから試験対策が重要になり、合格率は約30%です。試験時間は筆記80分、リスニング15分、検定料は5,500円です。 - B級(中上級)
B級は、職場でも通用するビジネスレベルのインドネシア語能力を求められます。新聞記事や文献の読み書き、簡単な通訳ができるレベルで、一次試験に合格した後、面接試験もあります。合格率は約10%と非常に低く、試験時間は筆記90分、リスニング20分、面接7分、検定料は8,000円です。 - A級(上級)
A級では、新聞記事や文献を翻訳し、会議を正確に理解する能力が求められます。また、社会問題について通訳したり、論述的に意見を伝えることができることも必要です。合格率は約7%で、試験時間は筆記100分、リスニング20分、面接10分、検定料は9,000円です。 - 特A級(ネイティブレベル)
特A級はインドネシア語のプロ通訳や翻訳者としての能力を問う試験で、センター試験の国語問題に匹敵する難易度です。この試験はA級合格者のみが受験でき、合格者数はこれまでにわずか15人です。試験時間は筆記100分、リスニング20分、面接10分、検定料は18,000円です。
インドネシア語検定の申し込み方法
インドネシア語検定への申し込みはインターネット経由が最も簡単です。
公式ホームページでマイページを作成し、願書受付期間中にオンラインで出願できます。
支払いはクレジットカードが便利です。
日本国内の場合、願書を郵送して出願することも可能ですが、インドネシアで受験する場合はインターネット申し込みのみです。
インドネシア語検定の結果通知
試験が終わった後、結果が気になるところです。
C級からE級までの合格通知は郵送で送られ、受験後約1か月で届きます。
この通知には各セクションの得点率が記載されており、自分の弱点を把握するのに役立ちます。
また、公式ホームページのマイページでも試験結果を確認することができます。
まとめ
今回は、インドネシア語検定試験の難易度や申し込み方法、各級のレベルについて解説しました。
C級までは問題文が日本語で書かれていますが、B級以上ではすべてインドネシア語のみとなり、難易度が大幅に上がります。
しかし、インドネシア語検定の合格には、過去問をしっかりと勉強することが最も効果的です。
インドネシア語検定は一度で合格することが難しい試験ですが、何度も受験することで試験の癖や時間配分を掴むことができるようになるので諦めずに挑戦を続けましょう!
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