こんにちは。
過去5~10年で街の風景が大きく変わる中、特にコンビニの利便性が劇的に向上しました。
私たちが「コンビニ」と呼ぶ店は、インドネシアでは「ミニマート」と呼ばれています。
ただし、実際にはミニマートと呼ぶよりも、特定のチェーン名で呼ぶことが一般的です。
インドネシアでは、「アルファマート」と「インドマレット」の2つのチェーンが圧倒的なシェアを持っています。
どちらも非常に多くの店舗を持ち、街中で頻繁に見かける存在です。
アルファマートは赤と黄色、インドマレットは赤・黄色・青の三色を看板に使い、外観も似ています。
品揃えも似ていて、洗剤やティッシュペーパー、米、油、卵などの日用品が中心です。
インドネシアのミニマートでは、常温で放置された卵や、米や油などが目立ち、日本のコンビニとはかなり異なる雰囲気です。
基本的にはスーパーから生鮮食品を除いたような感じで、飲料やお菓子が主要な商品です。したがって、ミニマートを利用する際は主に飲み物やアイスを買う程度で、日常の買い物は路地裏のよろず屋「トコクチル」で済ませることも多いです。
日系コンビニの進出
2010年頃から日系コンビニの進出が増えてきましたが、インドネシアの外資参入の制約が厳しく、日系コンビニは「カフェ」として営業許可を取得しています。
店内にはコーヒーマシンや揚げ物のショーケースがあり、おにぎりや弁当類も充実しています。
セブンイレブンは2009年にインドネシアに進出し、一時は200店舗近く展開しましたが、急速な拡大が原因で2017年に撤退しました。
セルフ方式のドリンクコーナーや日本のスタイルの弁当類が人気でしたが、在庫管理の問題や客単価の低さが原因で経営が厳しくなりました。
現在の主な日系コンビニ
現在、インドネシアにはローソンとファミリーマートが存在しています。
ローソンは2011年、ファミリーマートは2012年に進出しました。
ローソンはアルファマートと提携しており、弁当やカフェ部分はローソンオリジナルですが、その他の商品はアルファマートと同じです。
ローソンでは「おでん」も販売しており、特に冷えた時期に人気があります。
ファミリーマートは、2016年に大手スーパー「HERO」のコンビニ部門「スターマート」を買収し、店舗数を増やしています。
ファミリーマートでは、レジ横に揚げ物や肉まんなどが並び、日本のコンビニに近い雰囲気があります。
アルファマートとインドマレットの進化
日本式のコンビニが増える中、アルファマートとインドマレットも店舗改革を進めています。
特にインドマレットはミスタードーナツと提携し、焼きたてパンを販売する店舗も登場しました。
アルファマートも山崎パンを取り扱うようになり、日常の買い物がさらに便利になっています。
ジャカルタのコンビニは、今後もさらに進化していくでしょう。各コンビニの特徴をまとめると以下の通りです。
- アルファマート:店内がやや暗め、山崎パンを取り扱い、カフェ機能が少なくレジ待ちが短い。ポイントカードはローソンと共通。
- インドマレット:店内が明るく、ミスタードーナツや総菜パン、フローズン弁当を取り扱い。カフェ機能が充実した店舗もある。
- ローソン:シックな内装で、弁当、おにぎり、サンドイッチ、おでんが充実。ポイントカードはアルファマートと共通。
- ファミリーマート:清潔でコンパクトな店舗、親子丼やカレーなどの丼物もあり、価格はやや高め。
今後も目覚ましい発展を遂げるジャカルタのコンビニ事情に注目です。
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