インドネシアの観光ビザ免除とビザオンアライバルの取得方法をわかりやすく解説

知識

インドネシアへの訪問を計画している方にとって、ビザの取得手続きやその種類は少々複雑でわかりにくいことがあります。

特にジャカルタやバリなどでの長期滞在や出張を考えている場合、どのビザが適しているのか、そしてその取得方法はどうすればよいのかを把握することは重要です。

この記事では、インドネシアのビザ制度の全体像をまず理解し、その後、観光や短期出張で利用されることの多い到着ビザ(Visa on Arrival、以下VOA)について詳しく見ていきます。

インドネシアの観光ビザ免除制度

まず、日本人が観光目的でインドネシアを訪れる場合、30日以内の滞在であればビザは不要です。

これはビザ免除制度によるもので、多くの観光客にとって非常に便利な制度となっています。

ただし、このビザ免除は滞在期間の延長ができないため、30日を超える滞在を予定している場合には、別途ビザの取得が必要です。

ビザ免除制度を利用するための条件としては、以下の項目が挙げられます:

  1. インドネシア入国時にパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っていること。
  2. パスポートに少なくとも1ページの空白ページがあること。
  3. 出国用の航空券を所持していること。
  4. 入国地点が主要な空港や港に限られること。

これらの条件はほとんどの旅行者が問題なくクリアできるものですが、条件を満たさない場合はビザを取得する必要があるため、事前に確認しておくことが大切です。

ビザ免除でインドネシアに入国できる主要な空港や海港としては、以下が挙げられます:

  • ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港
  • バリのングラライ国際空港
  • ジョグジャカルタのアジスチプト国際空港
  • ロンボク国際空港
  • スラバヤのジュアンダ国際空港
  • メダンのクアラナム国際空港
  • マナドのサム・ラトゥランギ国際空港

これらの空港から入国する場合、ビザ免除が適用されるため、日本からインドネシアに入国する際に特別な手続きを行う必要はありません。

インドネシアの到着ビザ(VOA)について

観光以外でインドネシアに滞在する場合、または30日を超える滞在を予定している場合には、到着ビザ(Visa on Arrival、以下VOA)が利用できます。

到着ビザは、インドネシアに到着してから空港で取得できるビザであり、取得条件はビザ免除とほぼ同じです。

VOAを取得するための条件としては以下のものがあります:

  1. インドネシア入国時にパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っていること。
  2. パスポートに連続した空白ページが2ページ以上あること。
  3. 出国用の航空券を所持していること。
  4. 入国地点が主要な空港や港に限られること。

VOAで許可される活動は多岐にわたり、観光や親族訪問、社会訪問、文化活動、政府用務、商業目的でないスポーツ、視察や短期講座、短期トレーニング、商談、商品の購入、講演やセミナー、国際展示会の参加、またはインドネシア本社や駐在事務所での会議などがあります。

ただし、工場訪問など一部の活動はVOAでは許可されていないため、注意が必要です。

VOAの滞在可能期間は30日で、1回に限り30日の延長が可能です。

つまり、到着ビザを延長することで、最長60日間インドネシアに滞在できることになります。

この延長手続きはインドネシア国内のイミグレ(入国管理局)で行う必要があります。

VOAの取得方法

VOAの取得方法は比較的シンプルです。

インドネシアの主要な国際空港に到着した際、入国審査の前に「VISA ON ARRIVAL」と書かれた専用カウンターで申請を行います。

まず、右側のカウンターで50万ルピア(約4,000円)を支払い、領収書を受け取ります。

その後、左側のカウンターに移動し、領収書とパスポートを提出します。

このカウンターでは、到着ビザの発給と入国審査が同時に行われ、パスポートに到着ビザのシールが貼られ、入国スタンプが押されます。

VOAを取得した後、入国審査場には並ばず、「VOA EXIT」と書かれた専用の出口から出て、荷物受取所に進むことができます。

このプロセスをスムーズに行うためには、ビザ取得後に必ずシールとスタンプの日付が正しいかどうかを確認することが重要です。

VOAの延長手続き

VOAを延長する場合、インドネシア国内のイミグレで手続きを行います。延長手続きには以下の書類が必要です:

  1. 申請書(各イミグレ事務所で入手可能)
  2. パスポートの原本とコピー
  3. 取得済み到着ビザのコピー
  4. 出国用航空券のコピー

場合によっては、滞在場所を証明する書類(ホテルの予約証書など)も求められることがあるため、念のために準備しておくと良いでしょう。

VOAの延長手続きは、3回のイミグレ訪問が必要となるため、時間と手間がかかります。

まず、1回目の訪問では申請書を提出し、受付証を受け取ります。

次に、2回目の訪問で写真撮影と指紋登録を行います。

この時点で銀行振込用紙が渡されるため、次回の訪問までに延長料金50万ルピア(約4,000円)を振り込む必要があります。

最後の3回目の訪問で、振込証明書を提出し、パスポートを受け取ります。

VOAの取得費用と支払い方法

2019年4月まで、VOAの料金は35米ドルであったが、現在はインドネシアルピアでの支払いが基本となっており、料金は50万ルピアです。

ただし、米ドルや日本円などの外貨での支払いも可能であり、その日の為替レートに基づいて請求額が変動します。

支払いは現金のみで、クレジットカードは使用できないため、事前に現金を準備しておくことをお勧めします。

スカルノ・ハッタ国際空港でのVOA取得手続き

ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港では、到着ビザの取得手続きが効率的に行えるよう整備されています。

特に第3ターミナルを利用する日本人旅行者にとって、手続きの流れはスムーズです。

到着後、空港内を歩いて入国審査場に到達したら、「VISA ON ARRIVAL」カウンターに進み、手続きを行います。

支払いを済ませ、領収書を受け取ったら、次にビザの発給と入国審査を一度に済ませます。

手続き後は「VOA EXIT」と書かれた出口から出て、荷物受取所へと進みます。

VOAの延長手続きをエージェントに依頼する方法

VOAの延長手続きは、自分で行うこともできますが、時間がない場合や手間をかけたくない場合には、エージェントに依頼することも可能です。

エージェントを利用することで、手続きの手間を省くことができ、スムーズにビザ延長を行うことができます。

エージェントの利用には手数料が発生しますが、手続きの手間や時間を節約したい場合には一つの選択肢として考慮すると良いでしょう。

結論

インドネシアのビザ制度、特に到着ビザ(VOA)の取得と延長手続きについて詳しく解説しました。

日本人観光客にとってビザ免除制度やVOAは便利な制度であり、滞在目的や期間に応じて適切なビザを選択することで、インドネシア滞在をよりスムーズに楽しむことができます。

滞在中の手続きや必要書類については事前に確認し、準備を整えておくことで、トラブルなく楽しい滞在を過ごすことができるでしょう。

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shabushi

インドネシアに移住した日本人がバリ島、ジャカルタを中心としたインドネシア旅情報や海外移住についてのコンテンツを発信しています。

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