ドリアンという果物をご存知ですか？
その独特の香りで「クサイ」と言われることが多く、日本では馴染みが薄いかもしれません。
多くの人が見たことがないけれど、その匂いの噂だけは聞いたことがあるかもしれませんね。
実は私も、初めてドリアンを目にするまではその強烈な匂いに少し引いてしまい、食べるのを躊躇していました。
しかし、バリ島に来てその魅力に気づき、今ではすっかりドリアンファンになってしまいました。
今回は、そんなドリアンの美味しい食べ方や選び方、注意点、そしてその匂いの原因や消し方についてご紹介します。
おいしいドリアンの見た目
ドリアンの収穫期は主に雨季で、バリ島では10月から1月にかけてがシーズンです。
この時期になると、道路沿いにはトラックに山積みのドリアンを売る露店や屋台が並び、スーパーでも丸ごとのドリアンやカット済みのものが売られます。
初心者にはスーパーで売られているカット済みのドリアンが便利です。
少し割高ですが、すぐに食べられるのでおすすめです。
では、どのようにして美味しいドリアンを選べば良いのでしょうか？
- 見た目が緑色のものは未熟
緑色のドリアンはまだ熟していないので避けましょう。熟してくると色が黄色から茶色に変わっていきます。 - 外殻に亀裂が入っているものを選ぶ
食べごろのドリアンは、殻に亀裂が入り、濃厚な香りが漂ってきます。この亀裂が食べごろのサインです。 - 外見に膨らみがあるものを選ぶ
実がぎっしり詰まっている可能性が高いです。ただし、茶色すぎるドリアンは熟しすぎていて味が落ちるので注意が必要です。
まだ少し若いドリアンを購入して、自宅で保管して食べごろを待つのも良いでしょう。
ドリアンを冷蔵庫で保存すると風味が落ちてしまうので、涼しい場所で自然に熟させるのがポイントです。
ドリアンを食べる時の注意点
ドリアンを食べるには、まずはその固い外殻を割らなければなりません。
以下の手順で割ると簡単に食べられます。
- 包丁またはナタで割る
ドリアンの外殻は非常に硬いため、ナタのような大きな刃物を使うのがベストです。包丁を使う場合は、トゲに注意しながら切れ目を入れていきましょう。軍手を使うと安全です。 - 切れ目を入れて手で押し広げる
切れ目が入ったら、ドリアンを手で押し広げて割ります。 - 房を取り出す
ドリアンの果実は房に分かれていますので、両端を押して房を取り出し、そこから実を取り出して食べます。 - 残りの房も同じ要領で取り出す
同じ方法で残りの房も割って、全ての果実を取り出します。
ドリアンの実は非常にクリーミーで、アイスクリームのような食感を楽しむことができます。
特に熟したドリアンは、他の果物では味わえない濃厚な甘さが特徴です。
おいしいドリアンを買うには
ドリアンは、スーパーや道端の屋台で購入できます。
スーパーではカット済みのドリアンが1000円前後で販売されていますが、丸ごと1つのドリアンは1000円以下で手に入ることが多いです。
中には300円程度の激安ドリアンもありますが、あまりにも安いものは熟しすぎていたり、実がスカスカで外れを引く可能性があるので注意しましょう。
道端の屋台では試食ができることが多いので、自分好みのドリアンを選びやすいです。
お店の人に頼むとドリアンを軽く割って中を見せてくれる場合もあります。
2つ以上買うと値引きしてくれることもあるので、値段交渉するのも楽しみの一つです。
簡単なインドネシア語を覚えて、交渉にチャレンジしてみましょう。
ドリアンの匂いの原因と消し方
ドリアンの最大の特徴である強烈な匂いは、しばしば「生ゴミのような匂い」や「ネギや玉ねぎが腐ったような匂い」と表現されます。
これは、いくつかの硫黄化合物や揮発性の成分、インドールという腐敗たんぱく質が原因です。
ドリアンを食べた後は、口や手がドリアン臭くなります。
現地の人々はドリアンの皮の内側に水を入れて口をすすぐことで匂いを消すと言いますが、実際の効果は不明です。
石鹸を使ってしっかり手を洗う方が確実だと思います。
その他のインドネシアのトロピカルフルーツ
インドネシアには、ドリアン以外にもたくさんの美味しいトロピカルフルーツがあります。
ここでは、特におすすめの3つの果物をご紹介します。
マンゴスチン
「果物の女王」とも呼ばれるマンゴスチンは、11月から2月が旬の時期です。
手で簡単に皮をむいて食べられるので、食べやすいのが魅力です。
皮をむく際は、紫色の色素が手や服に付かないよう注意しましょう。
ランブータン
ランブータンは、赤い毛が生えたような見た目が特徴で、11月から2月にかけてが旬です。
皮をむいて食べると、ライチに似たあっさりとした甘さが楽しめます。
マンゴー
日本では高価なマンゴーも、インドネシアでは非常に安く手に入ります。
屋台では1キロ250円前後で購入でき、旬は8月から11月です。
バリ島では、新鮮なマンゴーを思う存分楽しむことができます。
まとめ
今回は、ドリアンの美味しい食べ方や見分け方、インドネシアのトロピカルフルーツについて詳しくご紹介しました。
ドリアンの匂いが気になっている方も、まずはチョコレートやアイスクリームなど、加工されたドリアンから試してみるのも良いかもしれません。
しかし、やはり一番のおすすめは熟した本物のドリアンです。
その濃厚な甘さとクリーミーさは、一度味わうと忘れられないものになるはずです。
ぜひインドネシアに訪れた際は、ドリアンやマンゴスチン、ランブータンなどのフルーツも一緒に堪能してみてくださいね。
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